満月の夜の湖面

午後7時前には粉雪が舞っていたが、強い寒風に雪雲が流れ去ると満月が顔を出した。
月齢14.3。琵琶湖の湖面が輝いている。それはほんの僅かな時間だった。

非常に強い寒気の影響で各地で記録的な積雪になっているようだが、琵琶湖畔(湖西)では薄雪で済んでいる。今夜あたりから雪が多くなるのだろうか。

束の間の満月に輝く湖面を見ながら、満月を追いかけて世界を旅しているあの著名な月光写真家石川賢治さんのことを思い出していた。
写真集「月光浴」等を時折Webで探しだして見ているがいつ見ても素晴らしい。
月の光の妖しさを息を呑むほどの見事さで表現しているのだ。
これほどの写真をいままでこの写真家意外では見たことがない。

一瞬のチャンスをものにするためにどれほどの時間を投入しているのだろうか。
考えただけでも気の遠くなる程の時間の積み重ねの上に一枚の写真があるのだろう。