雨の中で

「晴撮雨読」などと称して、晴れの日は虫撮りに雨の日は読書を専らにしている日々だが、最近は虫撮りにも読書にも集中力を欠くようになってきている。
呆けていたり、本を読みながらいつの間にか居眠りしたりしているのだ。
今朝も午後からの講座に備えてこれまでの講義のレジュメやメモに眼を通していたが眠ってしまっていた。

今日の講座「無常と刹那滅」はあまりにも難解な講座だ。そんな講義のレジュメやメモを見直しながら居眠りするのもしかたがないですよと自分を慰めている。
聴講してもほとんど理解不能な講座ならいっそのこと受講放棄したら、そんな誘惑にも駆られていた。
それでも自分を励ますように雨の中を出掛けた。

今日の講座のレジュメを貰って眼を通し始めて直ぐに完全にギブアップした。
「二つの刹那滅:言語・推論レヴェルと知覚レヴェル」という講義テーマだ。
記載されているものは用語が難解なだけでなく、論理を追い切れないのだ。
この内容を解りやすく講義すると言われても恐らく理解出来ないだろう。
居眠りを覚悟した。
90分の講義の間居眠りこそしなかったが呆けていた。

雨の中を帰りながら、講座は後2回残っているが理解不能なら受講放棄だ、そんなことを考えていた。雨が降っていなければいつものコースの写真ギャラリーやジュンク堂書店に立ち寄ることで気分転換をしただろうに、それもせず落ち込んでいた。

雨の中でいろんな事を考えていた。