庭に来た虫たち

明日は虫撮りに行こう、そんな思いで就寝した所為か午前4時半に目が覚める。
開け放った窓から刻々と変化する薄明の琵琶湖の様子をしばらくの間眺めていた。

夜半にひと雨あったお蔭でさわやかな朝だ。
虫撮りの用意は出来ているのでこのまま出発も出来るのだが、パンの焼き上がりの時間や昨日貰ったジャムのことが気になり、最初の予定どおり8時半出発にする。

6時過ぎのpukuさんとの散歩は定例コース。
草むらから飛び出してくるカノコガの多いのにビックリする。それに白っぽい小さな蛾の飛び出しやナミアゲハの飛翔、コガネグモの巣の繕い等を見るにつけ、意外に早い時間帯から虫達が活動しているのに驚く。

朝食は焼き立てのパンにいちじくとカシスのジャム、ジャムが美味い。
それに昨夜作っておいたラタトゥイユもジャムをのっけたパンにあう。
このいちじくジャムには果肉が残っており、擂り潰されてしまったジャムと違って歯応えがあって
パンと一緒に噛む時、何とも言えない甘さが口中に広がる。
ジャムの甘さとラタトゥイユの酸味(生トマトの代わりに水煮トマトを使ってみた)が上手くバランスしていい風味だ。

ゆっくりした朝食をとりおながら眠気を感じている。
箸を取り落としそうな物凄い眠さなのだ。一眠りすることにする。

寝る前に睡眠1時間の予定でタイマーを用意したが、目覚めた時は正午過ぎだった。
キッチンタイマーを使ったのがよくなかった、ブザー音が小さく目覚ましにならなかったのだ。
ホームベーカリーをセットして寝たのが午前1時前、3時間半くらいの睡眠じゃ仮寝のつもりが熟睡になるのも仕方ないと、絶好の虫撮り日和をふいにしてしまった自分を慰めている。

先日読み終えた「気候変動の文明史」の関連で、「土の文明史」デイビット・モンゴメリー 築地書館をもう一度読み直すことにする。
(息抜きには小説もいいが、私にはノンフィクション系のものが性に会っている。)
読書の眼休めに小さな庭に出ようとした玄関先で、ノシメトンボを見つける。

まるで撮影モデルのように、南天の木を止まり木にしていろんなポーズをしてくれる。
ピント合わせの練習とばかりにかなりの数を撮る。
ノシメトンボだけではなくカマキリの幼体が百合の葉に、カノコガが門扉の壁面に、ハエトリグモが郵便受けの下に。


これらにレンズを向けることで虫撮りに出掛けられなかったモヤモヤが少しは解消だ。

180mmマクロとGX200を使ったが、180mmマクロを手持ちではどうしても手ぶれを起こしており、一脚使用でなんとかサマになる。
それでもカマキリの幼体のように被写体が小さいとピントの山が掴みづらく、シャープさに欠ける。
動きのある小さな昆虫を相手に、3脚を据え、ビュアーで確認しながらともいかずだ。
ピン甘は老眼の所為と諦めるしか無いのか。
老眼の所為にするのもさりながら、状況に応じて180mm,100mm,50mmとレンズを使い分ける交換の一手間を惜しむようでは、ピン甘しか撮れない。これも反省点だ。