パンとイチゴジャム

パン焼きのためのパン粉もやっと自分好みの粉を見つけることが出来た。
ゴールデンヨット、イーグル、はるゆたか、はるゆたかブレンド、カメリア、きたほなみ等
12種類ほどの粉を焼いてみたが、私にはイーグルが一番あっている。
後は食パンのヴァリエーションをいろいろテストすることが課題だ。

美味いパンが焼けるようになると今度は美味いジャムが欲しくなる。
美味いジャムといえば3年ほど前に試食させてもらったイチゴジャムを思い出す。

静岡県立美術館へ「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」を観に行った帰り道、久能山東照宮へ立ち寄った。日本平ロープウェイを利用して参拝すればいいものをわざわざ表参道に廻ってつづら折れの石段を登ることにした。老夫婦にはこれはあまりにも無謀な計画だった。
つづら折れの石段を2・3曲がり登ったところで、二人ともギブアップ。
引き返すのも難渋する。
こんな苦行の途中一休みさせてもらった茶店で、石垣イチゴを大鍋で煮ているのを見る。
何とも言えぬいい香りだ。
頒けて貰えるかと訊ねてみると、もう少し煮詰めなければならないし、自然に冷めるまで時間がかかるとのこと。諦めかねていると、お味見にどうぞと小皿に取ってくれた。
これが美味かった。

ペクチンなどの増量剤や添加物の入っていないイチゴと砂糖だけのジャムとのこと。
砂糖の甘味も押さえ気味でイチゴ本来の風味。
本当に美味かった。
こんな味の市販のジャムを探しているが未だ見つかっていない。
ジャムの手作りもいいのだがカミサンに言い出しかねている。

こんな時、いつも露地栽培のイチゴを持ってきてくれる農家のオバサンが手作りのイチゴジャムを一瓶持ってきてくれた。
台風二号の雨の影響で売り物にならいイチゴが出たのでジャムにしてみたとのこと。
これがあの久能山で味わったものとそっくりの風味。
美味いのだ。
イチゴジャムを手作りしてみたくなる。
そんなに長くない残り時間、自分好みに造って食うのもいいじゃないですか。
農家のオバサンが今度来た時、傷物のイチゴがあるかどうか訊いてみよう。

今晩から旅行に出る。