ブッドレアに来た蝶たち

九州北部や山口市では豪雨の被害が大きいようだ。

雨上がりのブッドレアにアゲハやツマグロヒョウモンが来ているのを見つけ、窓から半身を突き出すようにしてコンデジで1ショット。

黒いヤツも来ていたがタッチの差で撮れずだ。明日天気が良ければ久しぶりにITOU昆虫園と名付けているITOUさんの菜園へ出掛けてみるか。菜園の斜面にあるイチジクの木にカミキリやハエトリグモなどがいてくれるとその飛び立ちや顔をアップで狙って見るか。

写真展を見に

遅い朝食を摂っていて大津市写真展覧会が開催中なのを突然思い出し見に行く。

作品をゆっくり見て廻る。作品を鑑賞していてあることに気付いた。この10数年必ず見掛けていた3人ほどの名前が見当たらないのだ。素晴らしい写真を持ち込んでいた人たちだったから選に漏れるということは無いはずだ。我も老い彼も老い、そんな時間が経過してしまったんだろうか。

カミサンと二人で見に来ていた時は、それぞれがお気に入りの作品5点をマークしていた。そして1点差し上げますと言われたらどれを頂くかと話し合ったものだが、今回は独りぽっち。それにおっ!と立ち止まってしばらく眺めている作品がないのだ。これも我も老いて感性が劣化してしまっているからだろう。カミサンがいたらお好きな作品五点をメモしていただろうか、ふと寂しさがよぎる。

お気に入り1点差し上げますと言われれば手を上げた物があった。藤本義隆さんの「穴窯焼成当番」(びわ湖大津館校協会会長賞)だ。

この作品を眺めながら、作者の藤本さんが切り撮った老いた窯守りの穏やかな顔からいろんなことを思い出していたのだ。もう半世紀も前のことだが、ある事で、小久慈焼、相馬焼、益子焼九谷焼越前焼信楽焼常滑焼、立杭焼備前焼大谷焼砥部焼、有田焼、薩摩焼などの窯元を訪ね歩いたことがある。そんなある時、瀬戸の小さな窯元で茶碗や皿を窯から取り出しているところに出会ったことがある。この時の老爺も写真の人のように穏やかな風貌をしていた。窯の中には商品の焼き物以外に、老爺が楽しみで焼いているという織部風の小皿やそば猪口があった。自分の日用使いのものだと言っていた。帰るがけにその内の角皿を一枚貰ったことを思い出している。

稚鮎釣りの人たち

日曜日の日だった所為だろう、和邇川河口域では投網を打つ人や釣り人で賑わっていた。キジ撮りが不作だったので川沿いを歩きながら釣り人たちを狙う。

釣り竿の人にも投網の人にも釣果は余り多い様子では無い感じだ。今晩の惣菜の一品にするにはまとまった数量が必要だろうが、見るからに魚影の少ない川では満足な数は穫れまいと思いながら眺めていた。

昨夜遅く、画像加工ソフトGIMP v2.10をインストールした。少しいじっているとその使い方を少しづつだが思い出せる箇所もあった。夏の夜空の星景写真を撮るためにも1からマニュアルの読み直しだ。

無愛想なヤツと野良仕事

一昨日見たキジの夫婦連れがまた見られるだろうか、と思いながらフィールドに向かったが、そうは問屋が卸さずだった。一昨日のNさんとの雑談の折、稲も雑草もヨシも背が高くなっているから見つけるのは容易ではないよ、と言われたがそのとおりだ。フィールド1周の最後の頃やつと見掛けたがコヤツはいつになく無愛想だった。1ショットするまもなく茂みに隠れていった。

5月の半ば頃までの繁殖期だったたら1度姿を見失っても母衣打ち前の甲高い啼き声を頼りにポイントへ向かうのだが、今では啼き声を上げることがまったくないから、1度見失うとそれまでだ。無愛想なヤツは諦め、炎天下で野良仕事をしている人を1ショットしながら帰途についた。

田んぼ道を草刈りしている人がいた、すぐ近くでムクドリが草刈り後でえさ探しをしている。この田んぼ道をキジが横切って行くのをこれまで何度も見ている、刈り込まれた道筋をキジの一家が横切っていくのを見たいものだ。

あっち向いてホイという感じのアオサギを見た。



キジを追いかけて

長い午睡の後、雨上がりのフィールドへキジの様子を見に行く。後部座席からカメラや三脚を取り出していた時、背後からブッブッと警告ホーンを鳴らされ、軽トラが止まった。田んぼ道へ入るすぐ横に車を停めていたから邪魔だと言われるのではと思い顔を上げた。軽トラから降りてきたのはキジの情報をよくくれるNさんだった。近寄ってくるなり「内の裏の草むらにキジのつがいが居よるよ」「此処からは見えんが、あの草むらの横あたりよ、田んぼ道通って廻り込んだら見えるかもわからん」。軽トラを飛ばしてわざわざ教えに来てくれたのだ。お礼を行って雨上がりの水溜りが点在する田んぼ道を急いだ。目的の場所にたどり着き草むらを探し回したがキジの姿は見当たらずだ。しばらくその場でキジが現れるのを待っていると、自宅の庭先に立ったNさんが頭の上で手を振り、その手を前方に向ける。そしてこっちに回って来いという合図を何度かしてくれた。Nさんは双眼鏡を持ち出してキジの様子を探ってくれているのだ。

小走りに出向くとNさんは自宅の前の道路にまで出て私を待ってくれていた。Nさんに案内され広い庭を横切ってキジが見える場所まで忍び寄ったが、キジはもうそこには居なかった。しばらく雑談した後、元の道を引き返していてキジの夫婦連れを見つけた。

足元の悪い畦道を通り近づく。Nさんの言っていたように未だ若いペアのようだ。人馴れしていないのだ、あっという間に草むらに逃げ込み姿を消した。間合いを計って三脚を立て姿を現すのを待つ。草の茂みに赤い頭を見つけ、下校中の小学生が通りかかるのを待って1ショットを試みる。小学生が近づくまでは草むらから立ち上がっていたのに、1チャンスの時には身を沈めてしまったのだ。

小学生が遠ざかってしまうとキジは再び姿を見せた。

メスが姿を見せるのを待ったが見かけることはなかった。コヤツは遠ざかっていき草むらに隠れ、姿を見せることはなかった。

三脚からカメラを下ろし三脚もたたんで帰途につく。草深い畦道は雨のしずくが残っており膝から下はびっしり濡れた。車の近くまで帰って振り返った時、思わぬところにキジを見つけ引き返す。メスも同伴だった。

夫婦揃って草の実をしきりに啄んでいた。

本日曇天なれどいい一日だった。Nさんがわざわざ軽トラを出してまでキジのことを教えに来てくれなければ、鳥撮りは不作だった。一日不作一日不食になるところだった。

モンキチョウの飛翔体と比較明合成

昨日のキジの親子連れを撮った帰り道、モンキチョウカップリング飛翔を狙い、600mmにズームアップした重いヤツを手持ちで振り回した。

PCに取り込んだこれらをトリミングしたりアンシャープマスクをかけたりの加工処理をしていて、比較明合成のことを思い出していた。もう随分前だが、フリーの画像加工ソフトGIMP 8.2をよく使っていた。その機能の1つに比較明合成があったからコヤツを使って数ショットをトリミングのサイズを変えて合成してみたらと思ったのだ。

最新のバージョンのGIMPをインストールしなければならないが、インストールのやり方も全く覚えていない。ましてや使い方など一欠片も覚えていない老爺には、大変な作業だろうが、ボケ防止のためにも挑戦ですよと言い聞かせている。

遅い朝食の折、急にピクルスが欲しくなり有り合わせの材料で作る。

材料は、キュウリ、人参、パプリカ、セロリ。香辛料は、ローレル、黒胡椒・粒、唐辛子。6・7年前ピクルス造りにハマっていた頃は、コリアンダー、シナモン、グローブ、オールスパイスなどのスパイスを用意していたが。

キジの一家を見た

昼下がりはまさに炎天下、暑さに負けて鳥撮りに出掛けることをためらっていたが、家に閉じ籠つての呆け暮らしも良くないと思い、無理やりという感じで老体を引っ張り出した。炎暑の中出掛けてきて好かった。今季初めてのキジの一家を見られたのだ。

田んぼ道に入り背の高くなったヨシ原の角を回った時、遠くの畦にキジがいるのを見つけ最初の1ショット。

そろりそろり近づいていて、足元の田んぼの中でこれまで見たことのない足跡を見つけた。これは一体何の足跡なんだろうか。耕作放棄地周辺で時折見かけるイタチの足跡ではない。以前一度だけ見掛け1ショットしたアライグマの足跡だろうか。

正体不明の足跡を1ショットしてから三脚にカメラを載せ、ゆっくりと間合いを詰める。20mほどの距離まで近づきヤツと睨めっこだ。

どれくらい対峙していただろうか、突然ヤツは甲高い啼き声を上げ母衣打ちを始めた。

母衣打ちの一連の行動を終えるとヤツは元の姿勢に戻り、再び老爺と睨めっこだ。結構長い間お互いが動かずにいた。ヤツの方が先に動き出す。一段低い畦の向うに身を沈め、次に現れたのは少し離れた草むら。

ヤツの様子がどこかおかしいのだ。頭を出したり引っ込めたり、これを繰り返してこちらの様子を伺っている、そんなふうに見えるのだ。シャッターチャンスは逃したが片方の翅を広げるデスプレイと思える動きもしていた。もしやメスが側にいるのだろうかと思いファインダーを覗き続けていた。

しばらくして出てきたのはやはりメスだった。

小さいメスだなと思いながら眺めていると、不意に草むらから飛び出し来たヤツがいた。慌ててファインダーを覗き込む。メスだ、最初のメスよりも一回り大きいヤツだった。小さく見えたヤツは今年4月の終わる頃孵化したヒナで、後から出てきたヤツは親鳥のようだ。

オスも含めキジの一家が勢ぞろいしたシーンが欲しかったが、メスの親子はこちらの気配に敏感で急ぎ足でヨシ原に隠れていった。

親子がヨシ原に隠れた後オスもゆっくりと姿を消した。

本日真夏日、炎天下で一汗かいたがいい一日だった。キジの一家の家族写真が欲しいが、ヒナももう独り立ちする頃合いだ、今季は勢揃いのシーンは撮れないだろうな。